作業所のすすめ
障がい者が安心して働ける職場を
うつ病の方への就労支援とは?
2017.08.27
就労支援

うつ病の方への就労支援とは?

うつ病と診断される方は、一昔前よりも格段に多くなっています。そして一度うつ病に罹患してしまうと、社会復帰するまでは何年も長い道のりを歩んでいくことになります。例えうつ病だとしても社会で働いて行かなければなりませんが、そこで必要不可欠なのがその就労支援です。

本人への疾病からみた支援


うつ病と診断されて本人が仕事に就いて働こうと思えるまでには、やや長い時間を要します。治療はどのような方向で進んでいくのかや、今後自分の身体や精神にどのような変化が出てくるのかを、患者本人が少しでも理解できるよう情報を整理してあげて納得してもらう必要があります。

就労支援には就職先を見つけるという側面と、仕事を継続していくという側面があります。就職先を見つけるという点では、自分のやってみたい仕事というよりは少しでも長く続けていける仕事を見つけるという点に重きを置いた支援が必要です。継続していくという点では、勤務時間や勤務形態、身体への負担度なども考慮に入れてそれを受け入れられる体制をとれる職場環境と、本人と職場の関係構築も支援のポイントとなってきます。

就労先との共通認識を図る


未だに多くの場合、うつ病は「本人の気の持ちようだ」といった誤解が多く見られます。そのような無理解や知識の無さがうつ病から復帰しようとする人への障壁となってしまう場合が少なくありません。まずはうつ病がどのような疾患で、どのような治療をしているのかといった基本的な情報を職場に提供するのが就労支援の第一歩と言えます。そして継続して仕事をしていく上では体調の波がきて、休んでしまったりすることもあります。これは治療の過程には避けて通れないことであり、そこでの声かけや対応を誤ると本人は「もう行けない」となってしまいます。波を乗り越える過程であることを理解してもらい、可能な範囲で柔軟な勤務態勢がとれるように職場と本人との取り決めの調整を支援していく必要があります。

長期的な道筋をつける


誰しも生活していくためには仕事について収入を得て、生活を自立させていく必要があります。その点において、うつ病という病気そのものの治療と同じく、生きていくために必要な手段の支援をするということはとても重要なことです。

必ず治癒できる病気だということを、本人や家族、職場の同僚達にも理解してもらい、確実に治療の道を歩んでいけるよう疾患面からの環境整備がまずは必要です。そして、生きるための手段として仕事を継続していくための、仕事面での環境整備も大切なポイントです。うつ病の急性期的な治療を終えて、中期的には社会復帰するという就労支援を行い、長期的にはうつ病という疾患と向き合いながら本人自身がどのような道筋に舵をきるのかを見守るのが理想的な就労支援といえます。